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肩関節-インピンジメント症候群

肩関節インピンジメント症候群について

症状

肩関節インピンジメント症候群は、肩を上げる動作の際に、肩峰と上腕骨頭の間で腱板や滑液包が挟まれ、炎症を起こす疾患です。主な症状は以下の通りです。

  • 痛み: 特に腕を上げていく際に、ある角度で痛みが出ることが特徴です。
  • 可動域制限: 痛みのために腕を上げにくくなったり、後ろに回せないなどの可動域制限が見られます。
  • 夜間痛: 夜間、寝返りを打つ際に痛みが出ることがあります。

原因

  • 反復的な肩の動作: 投球動作やオーバーヘッド動作を繰り返すスポーツ選手に多く見られます。
  • 肩の構造的な問題: 肩峰の形や傾斜角、肩甲骨の位置異常などが原因となることがあります。
  • 肩の周囲の筋肉のバランスの崩れ: 肩甲骨を安定させる筋肉や、肩関節を動かす筋肉のバランスが崩れると、インピンジメントが起こりやすくなります。

肩甲帯との関係性

肩甲骨は、肩関節の動きを支える重要な役割を担っています。肩甲骨の動きが制限されると、上腕骨が肩峰にぶつかりやすくなり、インピンジメントが起こりやすくなります。

胸郭、頸部、体幹、股関節との関係性

  • 胸郭: 胸郭の動きが制限されると、肩甲骨の動きも制限され、インピンジメントを悪化させる可能性があります。
  • 頸部: 頸部の姿勢が悪いと、肩の位置が変わり、インピンジメントが起こりやすくなります。
  • 体幹: 体幹が不安定な状態では、肩関節に余計な負荷がかかり、インピンジメントを悪化させる可能性があります。
  • 股関節: 股関節の動きが制限されると、体全体のバランスが崩れ、肩関節に影響を与えることがあります。

筋膜リリースの有用性

筋膜リリースは、肩関節周囲の癒着した筋膜を剥がすことで、筋肉の柔軟性を高め、痛みの軽減や可動域の改善に効果が期待できます。

  • 筋肉の柔軟性向上: 筋肉の柔軟性が高まることで、肩関節の動きがスムーズになり、インピンジメントが起こりにくくなります。
  • 血流改善: 血流が改善され、炎症が軽減されます。
  • 痛みの軽減: 癒着による痛みを軽減します。

キネシオテーピング療法の有用性

キネシオテーピングは、筋肉や関節の機能をサポートし、痛みを軽減する治療法です。

  • 疼痛軽減: 痛みを軽減し、運動機能を向上させます。
  • 関節の安定化: 関節の動きを安定させ、インピンジメントを予防します。
  • 筋肉の機能改善: 筋肉の働きを補助し、バランスを整えます。

ローテーターカフ強化の重要性

肩関節の安定性と可動性を保つ上で、ローテーターカフの強化は非常に重要です。ローテーターカフは、棘上筋、棘下筋、小円筋、肩甲下筋の4つの筋肉からなる深層の筋肉群で、肩関節を安定させ、様々な方向への動きを可能にします。

ローテーターカフを強化する理由

  1. 肩関節の安定性向上:
    • ローテーターカフは、肩関節の関節包を引っ張り、関節頭を関節窩に固定する役割を担っています。
    • これが弱ると、肩関節が不安定になり、肩関節の動きが制限されたり、痛みが出やすくなります。
  2. 肩関節の可動性向上:
    • ローテーターカフは、肩関節を様々な方向に動かすときに協調して働きます。
    • 強化することで、肩関節の可動域が広がり、スムーズな動きが可能になります。
  3. 肩関節の怪我予防:
    • ローテーターカフが弱いと、肩関節に過度な負担がかかり、肩関節の炎症や腱断裂などの怪我のリスクが高まります。
    • 強化することで、これらの怪我を予防することができます。
  4. スポーツパフォーマンス向上:
    • 特に、野球やテニスなど、肩を多く使うスポーツでは、ローテーターカフの強化はパフォーマンス向上に不可欠です。
    • 強力な肩関節は、より高いレベルの運動を可能にします。
  5. 肩関節周囲炎やインピンジメント症候群の予防・改善:
    • これらの疾患は、ローテーターカフの機能低下が深く関わっています。
    • ローテーターカフを強化することで、症状の改善や再発予防に繋がります。

ローテーターカフを強化するメリットをまとめると

  • 肩の痛み軽減
  • 肩の動き改善
  • 肩の怪我予防
  • スポーツパフォーマンス向上
  • 肩関節周囲炎などの予防・改善

ローテーターカフの強化方法

ローテーターカフの強化には、様々なエクササイズがあります。

  • インナーマッスルを意識したトレーニング:
    • チューブを使ったエクササイズ
    • ダンベルを使った軽負荷のトレーニング
  • 肩甲骨の安定性を高めるエクササイズ:
    • プランク
    • 肩甲骨を寄せたり開いたりする運動
  • 専門家による指導:
    • 理学療法士やトレーナーに指導してもらうことで、より効果的に強化することができます。

注意点

  • フォームを正確に行うこと:
    • 間違ったフォームで行うと、逆に怪我をしてしまう可能性があります。
  • 無理のない範囲で行うこと:
    • 痛みを感じたら、すぐに中止しましょう。
  • 定期的に行うこと:
    • 効果を実感するためには、継続することが大切です。

まとめ

ローテーターカフの強化は、肩の健康を維持するために非常に重要です。日頃から意識してトレーニングを行い、健康な肩を手に入れましょう。

もし、肩に痛みを感じたり、違和感がある場合は、お気軽に高崎スポーツ整骨院へご相談ください。

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