交通事故による背中の痛みや張り感に対するリハビリテーションプログラム
交通事故による背中の痛みや張り感は、むち打ち症に伴う症状として多く見られます。適切なリハビリテーションを行うことで、症状の改善が期待できます。
どの筋肉を柔らかくすることが大切か
- 肩甲骨周囲の筋肉: 僧帽筋、肩甲挙筋、菱形筋など。これらの筋肉が緊張すると、肩甲骨が固定され、背中の動きが制限されます。猫背になると、肩甲骨が外に開き、肩甲骨内側の筋肉群は常に引き伸ばされた状態が続き、動けない事によって凝り固まってしまいます。結果として、発痛物質が分泌されてしまいます。
- 脊柱起立筋: 背骨の両側に沿って走る筋肉で、姿勢を保持する役割があります。緊張すると、背中の痛みの原因になります。猫背が原因となり、脊柱起立筋は緊張してしまいます。
- 大腰筋: 腰椎から大腿骨に付着する筋肉で、体幹を安定させる役割があります。緊張すると、反り腰になり、結果として背中が丸まった猫背の状態になってしまいます。すると背中の筋肉はずっと引き伸ばされたままになり、背中が凝ったり張ったりしてしまいます。
リハビリテーションプログラム例
1. 初期段階
- 安静: 痛みがある場合は、安静を保ち、アイシングを行います。
- 軽いストレッチ: 首や肩の軽いストレッチを行います。痛みが増す場合は中止しましょう。
2. 回復期
- 肩甲骨の可動域運動: 肩甲骨を上下、前後、回旋させる運動を行います。
- 脊柱の伸展運動: 仰向けになり、ゆっくりと上体を起こす運動を行います。
- 体幹の安定化運動: 四つん這いになり、対角線上に腕と足を動かす運動などを行います。
- 姿勢改善運動: 猫背を改善するための運動を行います。
- 筋力強化: 弱い筋肉を強化するために、軽い負荷の運動を行います。
3. 機能回復期
- スポーツ動作の練習: 日常生活動作やスポーツ動作を徐々に取り入れていきます。
- 体幹の強化: より高度な体幹トレーニングを行います。
- 予防運動: 再発防止のための運動を習慣化します。
まとめ
交通事故後の背中の張り、肩甲骨内側痛は非常に多くみられる症状です。
しっかりしたリハビリを行う事で、症状もよくなっていきます。
交通事故後-後遺症に苦しまない為にも早めの受診をお勧めいたします。
お気軽に高崎スポーツ整骨院へお問合せ下さいませ。