交通事故後腰痛患者様向けリハビリテーションプログラム
リハビリテーションの内容
1. 初期段階
- 安静: 痛みがある場合は、安静を保ち、アイシングを行います。
- 軽いストレッチ: 腰をゆっくりと曲げたり伸ばしたりするなどの軽いストレッチを行います。痛みが増す場合は中止しましょう。
2. 回復期
- 体幹の安定化運動: 四つん這いになり、対角線上に腕と足を動かす運動などを行います。
- 腰椎の伸展運動: 仰向けになり、ゆっくりと上体を起こす運動を行います。
- 腰椎の屈曲運動: 膝を抱えて胸に近づける運動を行います。
- 腰椎の回旋運動: 横向きになり、膝を曲げて胸に近づける運動を行います。
- 姿勢改善運動: 猫背を改善するための運動を行います。
3. 機能回復期
- 歩行訓練: 日常生活での歩行にスムーズに移行するための訓練を行います。
- 体幹強化運動: プランクやブリッジなど、体幹を強化する運動を行います。
- スポーツ動作の練習: 日常生活動作やスポーツ動作を徐々に取り入れていきます。
腰痛の鑑別疾患について
腰痛の原因は多岐にわたり、日常生活の動作や姿勢、加齢などが主な原因ですが、時には、より深刻な疾患が隠れている可能性もあります。腰痛の原因を特定するためには、しっかりと鑑別診断を行う必要があります。
腰痛の原因となる主な疾患
1. 筋骨格系疾患
- 椎間板ヘルニア: 椎間板が飛び出し、神経を圧迫することで起こる痛み。
- 脊柱管狭窄症: 脊柱管が狭くなり、神経が圧迫されることで起こる痛み。
- 分離すべり症: 椎骨が前方にずれることで起こる痛み。
- 腰椎椎間関節炎: 椎骨の間にある関節の炎症による痛み。
- 仙腸関節炎: 仙骨と腸骨の間の関節の炎症による痛み。
- 梨状筋症候群: 梨状筋という筋肉が坐骨神経を圧迫することで起こる痛み。
診断方法
- 問診: 詳しい病歴を聴取します。
- 身体診察: 腰の動きや神経の検査を行います。
- 画像検査: X線、MRI、CTなどを行います。
交通事故後腰痛に対する筋膜リリースの重要性
交通事故による腰痛では、患部の筋肉が強い緊張状態に陥ることが多く、その結果、痛みや可動域制限を引き起こします。このような場合、筋膜リリースは非常に有効な治療法の一つです。
なぜ筋膜リリースが有効なのか?
- 筋膜の癒着を剥がす: 交通事故による衝撃で、筋肉を包む筋膜が癒着し、筋肉の動きを制限することがあります。筋膜リリースは、この癒着を剥がすことで、筋肉の滑りを良くし、痛みを軽減します。
- 血流改善: 筋膜リリースによって、血流が改善され、筋肉への酸素供給が促進されます。これにより、筋肉の回復を早め、痛みを軽減します。
- 神経の働きを正常化する: 筋膜の癒着は、神経の働きを阻害することもあります。筋膜リリースによって、神経の働きが正常化され、痛みや痺れが改善されます。
具体的な筋肉へのアプローチ
腰部脊柱起立筋、腰方形筋、中殿筋、大殿筋、広背筋などは、交通事故後の腰痛で特に緊張しやすい筋肉です。これらの筋肉への筋膜リリースは、以下の効果が期待できます。
- 腰部脊柱起立筋: 腰の深層部にある筋肉で、体幹を支える重要な役割を果たします。この筋肉の緊張は、腰痛の直接的な原因となることが多いです。筋膜リリースによって、腰の柔軟性を高め、痛みを軽減します。
- 腰方形筋: 腰の側面にある筋肉で、体幹を側屈させる働きがあります。この筋肉の緊張は、腰の痛みだけでなく、骨盤の歪みにもつながる可能性があります。
- 中殿筋、大殿筋: お尻の筋肉で、股関節の動きを支えます。これらの筋肉の緊張は、歩行時の痛みや不安定感につながる可能性があります。
- 広背筋: 背中の大きな筋肉で、肩甲骨や上腕骨の動きに関わります。この筋肉の緊張は、肩こりや腕の痛みを引き起こす可能性があります。
筋膜リリースの効果
- 痛みの軽減: 筋肉の緊張を緩和し、痛みを軽減します。
- 可動域の改善: 筋肉の柔軟性を高め、関節の可動域を改善します。
- 血行改善: 血流を促進し、筋肉の回復を早めます。
- 姿勢改善: 筋肉のバランスを整え、姿勢を改善します。
まとめ
交通事故後の腰痛に対して、筋膜リリースは非常に有効な治療法です。特に、腰部脊柱起立筋、腰方形筋、中殿筋、大殿筋、広背筋などの筋肉へのアプローチは、痛みの軽減や機能回復に貢献します。
ただし、筋膜リリースは専門的な技術が必要なため、必ず専門家にご相談ください。
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